エアコンは私たちの生活にとって欠かせない存在で、特に暑い夏の季節にはその重要性が増します。
しかし、エアコンが快適に機能するためには定期的なメンテナンスが必要です。その一部として、エアコンクリーニングがあります。
エアコンクリーニングは専門業者にお願いし、しっかり内部まで洗浄してもらいましょう。
皆さんはどの時期にエアコンクリーニングを行いますか?
一見、夏はエアコンを最も頻繁に使用する時期なので、クリーニングを行うのに最適な時期のように思えますし、実際夏場がエアコンクリーニングのピークです。
夏にエアコンクリーニングをするものと思い込んでいませんか?
この記事では、なぜプロから見て夏にエアコンクリーニングを推奨しないのか、その理由を詳しく解説します。参考にしてみてください。
夏にエアコンクリーニングが集中する主な理由
梅雨のジメジメとした湿度と真夏の蒸し暑さで、この時期は除湿や冷房運転を使う家庭が多くなります。
いざ使い始めてから「カビ臭い」「イヤなニオイがする」「ホコリっぽい」と、慌ててエアコンクリーニングを依頼する人たちが増え為と考えられます。
夏にエアコンクリーニングをオススメしない理由
予約が取りづらい
先に述べたように、夏にエアコンクリーニングが集中します。エアコンクリーニングは例年5月中旬から8月下旬(お盆明け)くらいまでが繁忙期と言われています。この時期はどこの業者も予約が取りづらく数週間待ちとなるケースも少なくありません。
料金が高い場合もある
エアコンクリーニングは夏が繁忙期であるため、さばききれないほどの注文を抑える予約数の制限やリピーター優遇などの理由で料金が高め、もしくは割引等がなくなる傾向があります。最近よく耳にするいわゆる「ダイナミック・プライシング」ですね。
もちろん年間通して金額一律のところもあります。
熱中症のリスク
これは作業するプロの業者側の話もありますが、実はエアコンクリーニングを依頼してきたお宅のご家族に対してもです。
作業中、当然のことながらエアコンの稼働は停止します。そのお宅に別部屋でエアコンがあるならそちらに移動いただけますが、もしそのお宅のエアコンがこの1台だとしたらその部屋は灼熱です。昨今の異常な夏の暑さの中、エアコン冷房無では気分を害することも考えられます。特にお年寄り一人暮らしの場合など命にかかわります。
万が一故障した場合は直ぐに修理や代替え対応してくれない
プロの業者が作業する場合でも、ごく稀に故障してしまう場合があります(経年劣化とか元々壊れかけていたとか)。
エアコンクリーニングは、ほとんどの業者が分解し高圧洗浄機で洗い流します。
エアコンは精密機器なので分解や洗浄途中に何らかの衝撃で故障してしまう可能性もゼロではありません。特にメーカー推奨の使用年数を超えているものだとその確率は年数が経てば経つほど上がって行きます。
エアコンクリーニングでの故障の場合、業者側の過失は業者によって補償してくれます。
がしかし、エアコン関連職の夏場はクリーニングに限らず取り付け業者も修理業者も繁忙期、修理や交換を依頼してもすぐには対応してくれません。数週間待つ場合もあります。
エアコンが汚れるのは、ほぼ「夏」である
エアコンの汚れで最も気になるのが「カビ汚れ」。
湿気の多い梅雨時期から除湿や冷房を使う夏場はカビが最も繁殖しやすい条件となります。
エアコンで冷房or除湿運転を稼働させると、空気を冷やす段階で結露が発生します。結露によってできた水はドレンホースを通じて外部へ排出されますが、一部は排出しきれずにエアコン内部に残り、湿度を高めてカビが発生しやすい環境を作り出してしまいます。
そのため、せっかくエアコンクリーニングしても、その後まだ暑い日が続き冷房運転や除湿運転で使い続けると汚れやカビは再発してしまいます。
エアコンクリーニングにオススメの季節は?
では、いつがエアコンクリーニングにオススメなのか?実は秋です。
前述でエアコンが汚れるのは夏の冷房運転時と書きました。
夏場に発生したカビを放置したままにしておくと、冬暖房をつけたときにカビの胞子などが一気に噴き出し猛烈にカビ臭くなることもあります。
逆に冬にエアコンを使用しても、エアコン内部は乾燥するのでカビはほとんど発生しません。
なので、冷房を使わなくなった頃合いで梅雨時期から夏場にかけてエアコン内部で繁殖したカビをクリーニングすることにより、次の夏までエアコンにカビの無い状態で爽やか過ごすことができます。
まとめ
夏にエアコンクリーニングをするものと思い込んでいませんか?
汚れるプロセスやサイクルが分かれば、いつ洗浄するのが最適かが分かりますよね。
できるだけ夏は避けた方が良いですが、「効きが悪い」「悪臭がする」「カビが降ってくる」など緊急の場合は早めに専門業者にクリーニングを依頼しましょう。
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