夏が近づくと、私たちの心地よさを保つためにエアコンが不可欠になります。
しかし、エアコンはただ電源を入れるだけでなく、適切な機能を果たすためには定期的なチェックとメンテナンスが必要です。
特に、長い冬の間に使用されていないエアコンは、夏の暑さが本格化する前に試運転と確認を行うことが重要です。
エアコンを使い始める7月ごろに修理のお問い合わせや買い替えの依頼が集中し、修理対応や設置工事に時間がかかるケースが多いため、早めの時期から試運転を行い不具合などが無いかを確認することが重要です。
各メーカーも早い時期の試運転を推奨しています。
この記事では、エアコンの試運転と確認の手順について詳しく説明します。
エアコンの試運転とは
エアコンの試運転とは、エアコンが適切に機能するかを確認するためのプロセスです。
これは、エアコンが冷房や除湿、送風などの各機能を正常に実行できるかをテストすることを含みます。また、エアコンのリモートコントロールが正しく動作するか、エアコンから異常な音や振動が発生しないかなども確認します。
試運転は、エアコンが最適なパフォーマンスで動作することを保証するために重要です。
また、試運転を行うことで、エアコンの問題を早期に発見し、必要な修理やメンテナンスを計画することができます。これにより、突然の故障やパフォーマンスの低下を防ぐことができ、快適な室内環境を維持することが可能になります。
したがって、夏が来る前にエアコンの試運転を行うことは、エアコンを長持ちさせ、最高のパフォーマンスを発揮させるための重要な確認作業です。
エアコンの試運転の手順と確認ポイント
試運転の方法
試運転に適した日は、気温23~25℃の日とされています。
- 設定温度を16~18℃に設定し、冷房運転を約10分間おこなってください。
- さらに30分ほど冷房運転し、室内機から水漏れがないか確認する。
試運転での確認ポイント
試運転の際、下記のような症状はありませんでしたか?
電源が入らない
- リモコンの電池が切れていないか?
- 室内機の電源プラグがはずれていないか?(電源プラグをコンセントに差し込み直してください。)
- エアコンのブレーカーが「切」になっていないか?
リモコンは反応するが、風が出てこない。
- 室内機のフィルターにほこりがたまっていないか?
- 「除湿」になっていないか?「冷房」に切り替えてお試しください。
- 室温がエアコンの設定温度付近になっていないか?
ニオイがする
フィルターや熱交換器の汚れがたまっていると、嫌なニオイの原因になることがあります。
しばらく運転するとニオイが取れることがありますが、フィルターのお手入れをおこなっても改善しない場合は、エアコンクリーニングが必要となります。専門の業者に依頼しましょう。
エアコンの効きが悪い(冷えない、冷えが弱いなどの症状)
室外機の吸い込み口や吹き出し口はふさがれていませんか?
わからない場合は、メーカーに点検・修理を依頼しましょう。
異音がする
普段と明らかに違う振動や異音がある場合は、メーカーに点検・修理を依頼しましょう。
エアコンの試運転中に異常な音や振動、冷却能力の低下などの問題が発見された場合、メーカーや専門家に修理を依頼することが必要です。自分で修理を試みると、エアコンをさらに損傷させる可能性があります。
まとめ
エアコンの試運転と確認は、快適な夏を迎えるための重要なステップです。エアコンが適切に機能していることを確認し、問題があった場合は早期に対応できます。
各メーカーも早い時期の試運転を推奨しています。
エアコンの点検や修理は、特に7月~8月に集中します。この時期に修理や交換を頼むと通常以上の時間がかかることもあり、真夏にエアコンが使えない状況になってしまう可能性もあります。本格的に暑くなる前のに、エアコンの試運転を実施することをおすすめします。
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