エアコンの自動復帰機能は、近年のエアコンの機能の一つとして注目されています。
これは、停電や一時的な電源の切断などがあった場合に、エアコンが自動的に前回の設定に復帰する機能です。
この機能は快適な室内環境を維持するだけでなく、節電やエネルギーの効率的な利用にも貢献しています。
夏の暑い日にはエアコンが欠かせない存在ですが、昨今増えてきているゲリラ豪雨や雷などで停電が起こることもありますよね。
停電後、復旧してもエアコンは止まったままになっていると思います。
我が家では犬を飼っており、犬達はリビングで生活していますので夏場は日中エアコン(冷房)を付けたままです。犬達だけで留守番させるときは「もしカミナリ等で突然停電したら?」といつも不安を感じていました。
真夏の日中にエアコンが止まったままになってしまったら犬達には死活問題ですので、停電復旧後に自動で運転再開してくれるようなものが何かないかと探していたところ、「自動復帰機能(オートスタート機能)」なる機能があることを知り、早速設定しました。
ただこの機能、以前はあまりメーカー側は積極的には公表していなかったのですが、最近は説明書にも記載する機種も増えてきているようです。「オートリスタート」や「自動復帰」などで記載されているようです。
※この機能が搭載されている機種でも、出荷時は「オートスタート」は設定されていません。別途設定が必要になります。
下にも記載していますが、この機能は危険性もあります。もし使いたい場合は自己責任で判断して下さい。
この記事では、パナソニック製エアコンの停電後自動復帰(オートスタート機能)についての設定方法と注意点について詳しく解説します。
※「パナソニック製エアコン」についての記事ですので、他メーカー製品には当てはまりません、ご注意ください。
オートスタート機能とは
エアコンの停電後の自動復帰機能(オートスタート機能)は、停電が発生した際にも、電力復旧後に以前の設定条件で自動的に動作を再開する便利な機能です。
これにより、忙しいときや外出先から帰ったときでも、手動での再設定を行わなくても快適な室温を保つことができます。また、停電中に設定していた温度や風量が保持されるため、過ごしやすさを維持することができます。
ただし、すべてのエアコンがこの機能を備えているわけではありません。エアコンを選ぶ際には、停電後の自動復帰機能の有無を確認することが大切です。
この自動復帰機能を搭載しているエアコンは、検索で出てくるのは東芝製、三菱製、ダイキン製、それもすべての機種に搭載されているわけではなく一部機種のようです。
搭載されている機種であれば取扱説明書に設定方法が記載されていると思いますのでそちらを参照してください。
その他については、メーカーに問い合わせた方が確実でしょう。しかし自動復帰機能は危険性も含んでいるため、答えてくれない可能性もあります。
そしてパナソニック製に関してですが、検索してもパッとは出てこず、取扱説明書を見てもこの機能については記載がありません。一般家庭向けにはこの機能は公表していないようです。つまり裏コード的な扱いのようです。
Panasonic製エアコンでは、2007年モデルからは全機種停電復帰モードが搭載されているそうです。
07年度壁掛け新製品から停電復帰モードが搭載されています。停電復帰モードとはATMなどへの機器設置について、通電時に常時運転とし、停電復帰時にも自動的に運転を復帰したいときの設定方法です。
pocketbook2015より
パナソニック製エアコンに搭載されたオートスタート機能は、停電後に電力が復旧した際に、エアコンが前回の設定状態で自動的に稼働する機能です。これにより、手動で再設定する手間を省き、快適な室温を素早く取り戻すことができます。
繰り返しになりますが、この機能はメーカーが一般には公表していないので、積極的にはお勧めはしません。もし使いたい場合は自己責任で判断して下さい。
次に自動復帰機能の危険性についても記載します。
オートスタート機能の危険性
エアコンのオートスタート機能には、特定の状況下での潜在的な危険性が存在することがあります。以下にいくつかの危険性を示しますが、注意してください。
- 電気火災のリスク: 停電時に製品自体に不具合が生じていた場合などは、通電し運転すると電気火災のリスクが存在します。特に古い電気設備や不適切な修理が行われている場合、危険性が高まることがあります。
- 電力の過負荷: オートスタート機能が停電後にエアコンを自動的に起動させる場合、他の電化製品と同時に多くの電力を必要とする可能性があります。特に大規模な停電の後、電力供給が不安定な状況で、複数のエアコンが同時に起動すると、電力の過負荷が発生する可能性があります。
- エアコンの故障: オートスタート機能が正しく動作しない場合、停電後にエアコンが適切な設定で起動せず、不正常な運転を行う可能性があります。これによりエアコン本体や関連部品にダメージが加わる可能性があります。
- 周囲の安全性: オートスタート機能により、停電が復旧した際にエアコンが稼働することで、エアコンの風向きや吹き出し口の向きが誤って設定されている場合、人や物に風が当たる可能性があります。
- 節電対策の妨げ: 長時間の停電が予想される場合、エアコンの自動復帰が行われると電力使用が増加する可能性があります。これにより停電時の節電対策が妨げられる可能性があります。
これらの危険性を軽減するためには、エアコンの正しい取り扱いと設置、安全な電気配線、製品の取扱説明書に従った適切な設定などが重要です。特に専門家のアドバイスを得ることができる場合には、安全性を確保するためにそれを活用することをお勧めします。
設定方法
少し古いですが、パナソニックエアコンの機種毎の設定方法の載っているPDFを見つけました。
239ページ目「停電時復帰モードについて」がオートスタート機能の設定方法です。
実際の設定例
例として我が家のエアコン、2012年製「CS-56NEX2B」で実際に設定してみます。
注意点
- 電源の確認: オートスタート機能を正しく利用するためには、エアコン本体およびリモコンの電源が確保されていることを確認してください。
- 設定の確認: オートスタート機能が有効になっていることを定期的に確認しましょう。設定が無効になっている場合、停電後に自動復帰しない可能性があります。
- 復帰までの時間: オートスタート機能には復帰までのタイムラグがある場合があります。急ぎの場合は、手動でエアコンを再起動することも検討してください。
- 設定のカスタマイズ: 一部のモデルでは、オートスタート機能の設定をカスタマイズできる場合があります。必要に応じて、停電後の動作を細かく調整してみてください。
まとめ
パナソニック製エアコンのオートスタート機能は、停電からの復旧時において便利で重要な機能です。
正しく設定することで、停電後も快適な室温を保つことができます。設定方法を理解し、注意点を守ることで、エアコンの性能を最大限に活かしましょう。
ただ、この機能はメーカーが一般には公表していないので、積極的にはお勧めはしません。もし使いたい場合は自己責任でお願いします。
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